「夫婦関係がうまくいかない」に関する専門家の意見やアドバイス
不満をため込んでしまうようでは夫婦関係がうまくいかない
相手に対する不満が募ると、口を利きたくなくなったり、冷たい態度をとってしまったりすることもあるでしょう。そうしたことの積み重ねで、夫婦関係がうまくいかなくなることもあるかもしれません。『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』(小野美世)には、以下のような記述があります。
「(前略)
『不満の裏には、あなたの願いが隠れているよ。パートナーにさしだしたほうがいいのは、その願いのほうだよ』
これは、私がカウンセリングやセミナーでよく使う言葉です。夫に対する不満をよーくよーく見ていくと、そこに自分のやわらかい気持ちが隠れているので、そのやわらかい気持ちで、自分はどんなことを望んでいるのかを探ることが大事、という話を以前にしました。
『負ける』が『我慢する』と違うのはそこです。自分の中に見つけた本当の気持ち、そして『こうしたい』『こうしてほしい』と相手に伝えることが必要なのです。
私たちが心の奥に隠している気持ちは、時にとってもシンプルです。
『~したい』
『~したくない』
という形にまとめられることがほとんどです。
(中略)
『~したい』『~したくない』と、シンプルに自分の望みを伝えることが、とても大事です。『私は本当はどうしたいんだろう?』『私が本当にしたいことは何だろう』と、日々自分のことをよく見ていないと、その『~したい』『~したくない』が出てきません。
そして、『~したい』『~したくない』を伝えられるということは、『私はそれを望むに値する存在だ』と思っている、つまり自己肯定感が高いということなのです。
『どうせダメよね。私は我慢していなくちゃいかないのよね』とあなたが自分自身に対して思っていると、夫に『~したい』『~したくない』が言えなくなります。」
夫に不満があるときは、我慢を重ねて爆発する前に、「~したい」「~したくない」と望みを伝える言い方にして理解を求めるといいようです。お互いに素直な気持ちをぶつけることができれば、夫婦関係もうまくいくでしょう。
離婚のリスクがある夫婦関係とは?
浮気やDVなど、夫婦関係がうまくいかなくなる原因はさまざまです。はっきりとした理由がなくても、いつのまにか夫婦関係が破綻してしまうケースもあるようです。『「なるほど!」とわかる マンガはじめての恋愛心理学』(ゆうきゆう)には、以下のような記述があります。
「男女の愛は永遠に続くものではなく、不倫や離婚は生物学的には自然だという説があるのは確かです。人類学者フィッシャーによる統計で、多くの社会において、最も多く離婚が起きるのは、結婚から4年目であることがわかっています。
ではいったい、どんな夫婦が離婚の危機にあるのでしょう。心理学者ゴットマンによる実験では、視線を合わさず会話をする夫婦や、否定的な態度をとりがちな夫婦は、離婚する確率が高いことがわかったそうです。逆に、その部分を改めれば、離婚の危機を回避できるともいえます。
また、離婚危険度が予測できる心理テストもあります。結婚したカップルが3年以内に離婚するかどうか予測できるもので、『プリペア』とよばれます。約85%の確率で予測できるとあって、結婚式前にプリペアを義務づけている教会もあるほど。
もちろん、テストの結果が悪くても、離婚を推奨するわけではありません。大切なのは、二人の間にある問題点に気づき、話し合うこと。愛し合う二人であっても、『完全に同じ』ではないのです。」
このように、離婚危険度が高い夫婦には、「視線を合わせて会話しない」といった兆候が見られるようです。二人の間にある問題点に気づき、別れを回避しようと努力できるのであれば、関係修復の余地はあるのではないでしょうか。
<参考文献>
『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』(小野美世)
『「なるほど!」とわかる マンガはじめての恋愛心理学』(ゆうきゆう)
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