レズビアンカップルが抱えやすい悩み
相手がバイセクシャルだと不安になる…
「私は完全なレズビアンなんですが、相手がバイセクシャルだと不安になることがあります。いつか男性を好きになってしまうのでは…と思うだけで、苦しいです」(32歳/女性/営業)
セクシュアルマイノリティと呼ばれる性的指向は多数あり、バイセクシュアルもそのうちの1つです。同性も異性も好きになることができるので、自分は同性しか好きになれないレズビアンでパートナーがバイセクシャルだと、不安になってしまうのも仕方がないと言えますね。
不安が大きくなればなるほど、カップル間の信頼関係は崩れていきます。そのため、最初からバイセクシュアルをパートナーに選ばないレズビアンも少なくありません。
「彼氏いるの?」の返答に困る
「私がレズビアンだと知らない人から『彼氏いるの?』と聞かれると、何て答えて良いのかわからなくて困りますね。パートナーはいても彼氏ではないので、イエスともノーとも言えず…。『恋人はいるの?』って聞いてくれたら、はっきり答えられるんですけど」(28歳/女性/システムエンジニア)
異性愛者の女性であれば「恋人=彼氏」ということになりますが、レズビアンカップルの場合は異なります。そのため周りの人から「彼氏がいるの?」と聞かれても返答に困るのは仕方がありません。
世の中にはいろいろな愛の形があると考え、パートナーの呼び方を「彼氏」「彼女」に限定しない方が良い場合もあるでしょう。
親類から結婚をせっつかれてストレス
「親類にはまだカミングアウトできていないので、『まだ結婚しないの?』とよく言われてしまいます。『レズビアンカップルだから結婚できないの』と言うわけにもいかず、実家に帰るたびにストレスを感じています」(35歳/女性/編集者)
レズビアンであることを周り知らせることができない状態だと、「なぜ結婚しないのか」と責められることがあります。家族や親戚は心配だからこそ結婚について聞いているのかもしれませんが、レズビアンカップルにとってはありがた迷惑でしょう。
結婚について聞かれるのがストレスとなり、親類と疎遠になってしまうことも。レズビアンカップルと結婚の問題は、人間関係にも影響を与えてしまうパターンすらあると言えます。
どんなに相手のことが好きでも結婚できない
「相手のことがどんなに好きで一生一緒にいたいと思っても、結婚できないのが悩みですね。結婚をして家族になることができれば、どんなに幸せだろうと思います」(38歳/女性/総務)
レズビアンカップルにとって結婚は、大きな憧れだと考えられます。日本では法律で認められていないからこそ、「好きなのにどうして結婚できないのだろう」とジレンマが募ることもあるでしょう。
レズビアンに限らず、同性愛者にとっての結婚は、常に大きな問題として横たわっていると言えるのです。
カミングアウトするタイミングがわからない
「周りから『恋人を作らないの?』と聞かれるたびに、本当は付き合っている人がいるんだけどな…とモヤモヤとした気持ちになってしまいます。カミングアウトするタイミングがわからず、近しい人にも言えずじまいなので、それが大きな悩みです」(25歳/女性/マーケティング)
カミングアウトは、レズビアンカップルにとって難しい問題です。カミングアウトすることによって周りからどう思われるのかわからず、なかなか一歩を踏み出せないこともあるでしょう。
男女の恋愛であればカップルであることをオープンにできるのに、レズビアンだとそれができずに悶々とした気持ちを抱えてしまうパターンは多いです。