「結婚生活に疲れた」に関する専門家の意見やアドバイス
結婚生活に疲れてくると、口調が強くなってしまう
結婚生活に疲れてくると、相手の嫌な部分ばかり目につくようになってしまいます。『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方 (五百田達成の話し方シリーズ)』(五百田 達成)には、以下のような記述があります。
「『何でいつも電気をつけっぱなしにして寝るの!』『いい加減、スマホばかり見るのやめなよ』夫や妻に、思わずこんなふうに言ってしまう、言われてしまうこと、ありませんか?夫婦は平穏なときばかりとは限りません。相手の行動にイラッとしたり、ムッとしたりして、思わず感情のままに相手に言葉をぶつけてしまうこともあるでしょう。
でもこれは、夫婦のコミュニケーションとしてはよくありません。その一瞬はスッとするかもしれませんが、それだけ。むしろ険悪な印象が積み重なっていきます。少しでも穏やかな気持ちが持てるなら、キレるのではなく『説明』を心がけたいもの。
『電気をつけっぱなしにするのは電気代がもったいないし、私も隣の部屋で電気がついていると途中で目が覚めてしまうのでやめてほしい』『せっかく同じ部屋にいるのに、スマホばかり見られていると寂しくなる。なのでもう少しスマホを見る時間を短くしてほしい』このときつい言ってしまうのは、『ソファで寝ると風邪をひくから』『スマホばかり見ていると目が悪くなるから』などの、一見『相手のためを思って』いるような理由。
これは、言っている側は気持ちいいかもしれませんが、言われたほうにとっては『大きなお世話』なことが多く、響きません。しかも言っている側も、正直に自分の心に耳を傾けてみれば、『結局は自分のため』と気づく場合も多いのです。
たとえば『風邪をひくから気をつけて』は、『風邪をひくと看病に時間がとられて困る』『風邪をひかれると自分にもうつされるから嫌だ』というようにです。ですからこのときも、あくまで『私がどう思うか』を語るのが大事。前にも書きましたが『Iメッセージ』にすることがポイントです。これは『自分勝手な意見』とは違います。干渉する前に、まずは自分発信の意見を投げかけえる。これが話し合いの鉄則です。」
日々の細々としたことが気になれば、お互い不満もたまるでしょう。円満な結婚生活のためには、その不満を「どう伝えるか」が大切なのかもしれません。
妻と夫では「我慢」の意味合いが違うことも
結婚生活において、衝突を防ぐためには、どちらかが妥協する場面もあるでしょう。しかし、我慢したほうには、だんだん疲労が蓄積してしまうものです。『だからモメる! これで解決! 男女の会話答え合わせ辞典』(男女のすれ違い検証委員会)には、以下のような記述があります。
「我慢は『結論』である男性
我慢は『ふり』である女性
妻が『我慢する』と言った場合、本当は不満でいっぱい。夫からの『我慢させて申し訳ない』という謝罪の言葉や、何かしらの埋め合わせがなければ、機嫌は直らないと考えたほうがいいでしょう。大事なのは、『我慢が報われた』と感じさせることなのです。
一方男性にとって『我慢』とは、その問題はここで終わらせる、と同義。夫が『我慢する』という言葉を口にしたら、『本当に大丈夫?』などとしつこく気を遣うと逆にイライラさせることに。
なお、本心でないのに『我慢する』という言葉を夫に発してしまうと、それでいいのだと思われてしまうので要注意。しなくていい我慢はしない決意を。」
このように、男性と女性では、「我慢」の意味するニュアンスが違うこともあるようです。結婚生活に疲れたくなければ、できるだけ本音をぶつけ合うのが一番ですが、さらに相手が「我慢している」と言うときに本音を読み取る必要があるでしょう。
<参考文献>
『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方 (五百田達成の話し方シリーズ)』(五百田 達成)
『だからモメる! これで解決! 男女の会話答え合わせ辞典』(男女のすれ違い検証委員会)
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!