「好きな人に会えなくなる」に関する専門家の意見やアドバイス
なかなか会えない「遠距離恋愛」は成就しづらい?
片思いでも恋人同士でも、物理的な距離が遠くなって会う機会が減ってしまうと、恋愛状態を維持するのは難しいようです。『「なるほど!」とわかる マンガはじめての恋愛心理学』(ゆうきゆう)には、以下のような記述があります。
「恋人同士にとって、なかなか会えない状況はつらいもの。『遠距離恋愛は続かない』とよくいわれます。実は、遠距離恋愛の心理学的研究に、心理学者スタッフォードによる調査があります。
(1)遠距離解消までに半分のカップルが別れる!
心理学者スタッフォードの調査では、遠距離恋愛をしているカップのうち、半分は遠距離を解消して近くで生活するようになり、もう半分は距離的に離れたまま終わることがわかっています。
【関連理論】ボッサードの法則
心理学者ボッサードが行った、実際に結婚したカップルを対象にした調査でも、近くに住んでいるほど結婚する確率が高いことがわかっている。
(2)遠距離解消後も続くカップルは、そのうち3分の2!
遠距離が解消されたとしても、そのうち3分の1のカップルが3か月以内に別れてしまうそうです。2人の間に『遠距離』という障害がある状況では、気持ちが高まりやすく、また、遠距離で会えないうちは、相手を理想化しがち。簡単に会えるようになったとたん、相手のイヤなところが目について、一気に気持ちが冷めることも……。つまり、(1)と(2)を総合すると、遠距離恋愛のカップルのうち、関係が続くのは全体の3分の1ということになります。
【関連理論】ロミオとジュリエット効果
成就させたい恋や目的がある場合、何らかの障害があったほうが、それを乗り越えようとする気持ちが高まること。『距離』という障害があるからこそ情熱的になり、それを愛の深さだと錯覚しやすい。」
会えない時間に気持ちが高まり、相手を理想化しすぎてしまい、実際に会ったときとのギャップのせいで別れを迎えるカップルは多いようです。一方で、「会えない」という状況が二人を燃え上がらせるケースもあるようなので、一概に「遠距離恋愛は成就しづらい」とはいえないでしょう。
会えないからといって、しつこく誘うのはNG
好きな人に思うように会えなくなると、LINEで様子をうかがいながら、約束を取り付けたくなってしまうもの。ここで相手に距離を置かれていることに気づかず、しつこく迫ってしまうと、ますます嫌われることになりかねません。『LINEがイタい女は、恋が恋にすらならない。一瞬で距離を置かれる「ふとしたあやまち」に気づく本』(ポイズンちゃん)には、以下のような記述があります。
「気になる人からのLINEの返事が遅いからって、自分以外の人にも遅い返事をしているとは限らないよね。意中の彼は、ほかの女の子にはレスポンスが超早いかもしれない。考えたくはないけど。
仕方なく『仕事が忙しい』『あんまりLINE見ない』『スマホはそんなにいじらない』って言い訳をするかもしれないけど、それをすべて真に受けるのは危険だよね。
『私でよければ話聞くよ』って言うけれど、彼からしたら『どうしておまえに話をしなきゃいけないんだ?』って感じかもしれないし、『忙しい』って言ってるのに、これ以上電話するとか意味がわからない。
軽く断られたら潔く引こう。LINEに乗り気じゃない人が、さし飲みに乗り気なわけがない。
何度もかわされているのに、自分が相手と仲良くなりたい、出かけたい、話したいっていう気持ちが大きすぎて、全く相手の立場に立ててないよ。そもそも目的は『相手の愚痴を聞くため=ストレスを軽減するため』の飲みの誘いでしょ?このパターンだと、むしろこの女の子がストレスの原因になっちゃってる。
こういうときはむしろ勇気を出して、
『そうなんだ。体調に気をつけてね。何かできることがあったらまたLINEしてね』
と伝えて、一度やりとりを切ってしまうのもあり。
もし相手から連絡が来れば脈ありの可能性大だし、来なければ今回は残念ながらご縁がなかったと次に切り替えたほうがお互いのためだと思う。そう、お互いの。」
このように、好きな人に会えないからといって、無理やり約束を取り付けようとするのはまずいようです。色よい返事がもらえないようなら、引き際を見極めましょう。
<参考文献>
『「なるほど!」とわかる マンガはじめての恋愛心理学』(ゆうきゆう)
『LINEがイタい女は、恋が恋にすらならない。 一瞬で距離を置かれる「ふとしたあやまち」に気づく本』(ポイズンちゃん)
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