そもそも「対面座位」とは?
さて、今回注目していくのは「対面座位(たいめんざい)」と呼ばれる体位です。どんな特徴があるのか、早速見ていきましょう。
「対面座位」とは
対面座位とは、座った男性の上に女性が乗ってセックスをする方法です。お互い向かい合う形になるため、キスをしたり、抱きしめ合ったりしやすいという特徴があります。
男性が座ったままであるため、基本的に動くのは女性です。自分の好きなように動くことができたり、体重によって深い挿入感が得られたりすることが、女性人気を得ている理由の一つでしょう。
男性には、そんな気持ちよさに乱れる女性を間近で見られるというメリットがあります。
対面座位が好きな女性は多い?
恋人や夫とのセックスで対面座位をしたいと思っている女性は少なくありません。
対面座位はお互いが向かい合っているため、キスやハグがしやすいという魅力を持っています。女性はセックスに愛情を求めることが多いので、キスやハグをしやすい対面座位が人気なのも頷けますね。
また、対面座位では女性が動くのが基本です。同じように女性側が動く「騎乗位」とはことなり、男性にしがみついていられるので疲れにくく、積極的に動きやすいという魅力もあります。
対面座位にも種類がある!
対面座位にはさまざまな種類があります。男性の座り方や女性のまたがり方、動き方によって種類は異なり、それぞれ名前がつけられています。
対面座位に苦手意識を持っている人でも、種類によっては得意な対面座位があるかもしれません。さまざまな組み合わせがあるので、自分にぴったりの体位を探してみるのもセックスの楽しみ方だと言えます。
この後は、対面座位のやり方や似た体位についてもご紹介します。よりセックスを楽しみたい人は是非参考にしてみてください。
対面座位の種類とやり方!
せっかくの楽しいセックスを台無しにしないためにも、対面座位の種類ややり方を知って、セックスを盛り上げていきましょう。
足をのばす
「男性が足を伸ばして座り、その上に女性がまたがる」やり方です。正式名称は「伸脚前座位(しんきゃくぜんざい)」で、対面座位の中でもメジャーな体位となっています。
この体位は騎乗位からの流れでやることが多く、ほとんどの人が経験したことがある体位でしょう。男性は足を伸ばした状態でいるため、あまり腰は動かせません。基本的に女性が動く必要がある対面座位だと言えます。
動けないぶん男性が女性のお尻を支えてサポートしてあげることが大切です。女性は床に手を付くか、男性の肩を支えにすると、より動きやすくなるでしょう。
あぐらをかく
「あぐらをかいた男性の上に女性が乗る」やり方もあります。「対面胡座(たいめんあぐら)」や「楽座座位(らくざざい)」と呼ばれる対面座位です。
男性はあぐらをかいた状態であるため、女性は男性のふとももとお腹に挟まれる形になります。密着度がより高い対面座位であり、女性よりも男性が動きやすいという特徴を持っています。
男性が女性をしっかりと抱きしめ、上下に揺さぶるように動かすのがポイントです。基本的に女性は挟まれていて動けませんが、密着することで呼吸が合いやすく、一体感が生まれます。よりラブラブなセックスを楽しみたい人には特におすすめの体位だと言えるでしょう。
正座をする
「正座をした男性の上に女性がまたがる」方法です。「正座前座位(せいざぜんざい)」と名称がついています。
男性は正座した状態でいるため、慣れていない人はしびれたり疲れたりするデメリットがあります。その一方、挿入部分に高さができるため深い挿入が楽しめて、女性が動きやすいというメリットも。
コツとしては、女性が動きやすいように男性がお尻を支えたり、抱きしめたりしてサポートしてあげるのが良いでしょう。疲れを考慮して、短時間で楽しむのがおすすめです。
椅子を使って
椅子があるならば、椅子を使った対面座位もおすすめです。いわゆる「椅子前座位(いすぜんざい)」と呼ばれる対面座位であり、刺激的なセックスが出来る体位として人気となっています。
男性が椅子やソファに腰掛け、その上に女性がまたがるだけと、やり方も簡単。椅子やソファの種類によって特徴が異なり、高さがある椅子ならば深い挿入感が楽しめ、幅が広いソファならば女性が動きやすいというメリットがあります。
この対面座位は、椅子やソファの選び方によって気持ちよさややり方が異なるため、幅広く楽しめるという魅力も。さまざまな椅子やソファを使って、自分たちが気持ちいいと思えるやり方を探してみましょう。
対面座位の動き方のコツ【男性編】
対面座位は基本的に女性が動く体位となっています。だからといって男性はなにもしなくていい体位ではありません。できる範囲で動いたり、女性を支えたりと効果的に女性を補助することが重要になってきます。
これから解説していく対面座位の基本的な動き方を参考にして、気持ちのいい対面座位に近づけていきましょう。
上を突くように動く
女性の動き方にもよりますが、対面座位は女性の体重で深い挿入感が楽しめる体位であるため、上を突くことでより強い刺激を味わえるのです。
特に女性が上下に動いているならば、それに会わせて上に突くように意識してみましょう。ちょうど女性が下に下がってきたタイミングで上を突けば、女性も満足すること間違いなしです。
Gスポットを刺激する
実際に対面座位をやってみると、男性は性器の位置や角度を調整しやすいことに気づくはずです。座り方にもよりますが、もし調整出来るならば、女性のGスポットに狙いを定めてみると良いでしょう。
Gスポットとは、女性の性感帯の1つです。基本的にGスポットは膣口からおよそ5cm前後のお腹側に位置していることがほとんど。なかなか見つけづらい性感帯であるため、まずは指などで女性の反応をうかがいながら探すのがおすすめです。
だいたいの場所がわかったら、対面座位をしている最中にGスポットに狙いを定めて突いていきましょう。女性にとって対面座位はただでさえ感じる体位です。そんな体位の中でGスポットも刺激されれば、より快感を感じ、いつも以上に乱れてくれるでしょう。
女性のお尻を支える
対面座位で最も大切なのが、女性を支えてあげるということです。女性は男性よりも筋力が低いことが多いため、自分の力だけでは安定感が得られず、思うように動けないことがほとんど。男性が支えてあげることで、はじめて自分の思うがままに動けるようになるのです。
ポイントは女性のお尻を支えてあげることです。女性の動きに合わせてお尻を支えたり、時には持ち上げたりすることで、女性は格段に動きやすくなります。
片手でクリトリスを愛撫する
片手で女性を支えているならば、空いている片手で女性のクリトリスを愛撫してあげましょう。対面座位は女性が足を開いている状態であるため、クリトリスを刺激しやすいのです。
クリトリスが一番感じる性感帯だという女性は多いもの。挿入しつつ刺激することで、女性により強い快感を与えられます。そうすれば、あなたとのセックスに夢中になってくれること間違いなしでしょう。
ただしクリトリスはデリケートな場所でもあります。強く触ったりこすったりすると痛みを伴うため、女性に負担をかけないように気をつけましょう。
対面座位の動き方のコツ【女性編】
そんな女性のために、具体的な対面座位の動き方やコツを紹介。対面座位で気持ちよくなりたい女性は、是非参考にしてください。
膝を立てて体勢を安定させる
動くことに慣れないうちは、膝立ちの状態で楽しめる対面座位をするのがおすすめです。膝立ちならば安定感が得られ、自由に動きやすいというメリットがあります。
対面座位や騎乗位で上手く動くためには、いかに安定感を得るかが秘訣です。対面座位や騎乗位で上手く動けない女性の多くは、安定感が確保出来ていません。まずは安定感を重視したやり方をしてみましょう。
腰を深く下ろし上下に動く
対面座位の基本的な動き方が、上下に腰を動かすやり方です。自分の体重を使って動くことを意識すれば、それほど難しくありません。慣れないうちは小さな上下運動から始めてみて、次第に大きな動きに挑戦してみましょう。
自分のあしの位置に注目してみるのもよいです。対面座位のやり方にもよりますが、足を開いたほうが動きやすいため、自分がやりやすい足の位置を探ってみるのがおすすめです。
腰を前後にグラインド
なかなか上下に動けないという女性は、腰を前後にグラインドさせてみましょう。足に筋力がなかったり、疲れていたりする場合は、無理をせずに前後のグラインドを意識してみてください。
前後のグラインドでは快感を得にくいと感じる人もいるでしょう。しかし、対面座位の場合は深く挿入されていることがほとんどなため、膣の奥を重点的に刺激しやすいのです。
また、前後にグラインドする際は動きを大きくすることが大切です。小さい動きだと感じにくいため、腰を回すようなイメージで動かすのがおすすめ。さらにこすりつけるように腰を動けば、クリトリスも同時に刺激され、より強い快感を得られます。余裕がある人は是非試してみましょう。
男性にはしっかりとしがみつく
どんな動きをする時も意識したいのが、男性にしっかりしがみつくということです。体位によっては男性にしがみつかない動き方もありますが、慣れない間は男性を支えにして自由に動くと良いでしょう。
特に前後に腰を動かす際は、足に負担がかかり疲れやすくなります。いくら男性がお尻を支えてくれても、疲れやしびれが出るとセックスへの集中力も欠けてしまいます。そうならないためにも、男性の肩に手をかけて、少しでも動かしやすいように工夫をしていきましょう。
対面座位のメリットとは?
キスやハグがしやすい
通称ラブラブ体位とも言われている対面座位は、キスやハグがしやすいという魅力を持っています。お互い向かい合っているため、いつも以上に熱いキスを交わしながらセックスに没頭出来るのです。
特に女性は、セックス中にキスやハグをしたいと思っている人がほとんど。キスやハグをすることでセックスへの集中力が増していき、羞恥心を乗り越えた堂々とした動きを見せてくれることもあります。
中イキしやすい
なかなかセックス中にイケないと悩む女性にとって、対面座位は是非とも試してほしい体位の1つです。
実は対面座位は女性が中イキしやすいというメリットがあります。体重によって膣の奥が刺激されることで、正常位やバックよりも快感が得られやすいのです。女性が自ら動くことで自分の気持ちいいポイントを重点的に攻められることも重要な要因でしょう。
男性も性器の挿入角度などを調節しやすいため、女性の感じる場所をピンポイントに刺激出来ます。女性と対面座位は非常に相性がいいと言えます。
男性は長持ちしやすい
実は対面座位だと、男性は程よい快感しか得られません。女性にとって感じやすい体位であるものの、男性にとっては感じにくく、物足りなさを感じる体位なのです。
このデメリットを逆手に取って、早漏に悩む男性こそ対面座位をマスターするべきといえます。射精感が抑えられるため、いつもより長くセックスを楽しめるはずです。
より強い快感を得たい男性にとっては不向きですが、長くセックスを楽しみたいならば合間に挟んでみてはいかがでしょうか。
狭いスペースでもしやすい
対面座位は省スペースで行える体位です。正常位などの場合は寝転がったまま大人が足を伸ばしたり両手を広げたりできる程度のスペースがないと難しいですが、対面座位は座るだけの空間があれば可能なのです。
限られた場所で挿入でき、「エッチしたいのに場所がないから無理!」といった諦めをしなくても良くなります。とはいえカーセックスやトイレの個室などでセックスをするのはNGです。倫理観をもって、そういった場所での対面座位は控えましょう。
挿入しながら胸やクリトリスを刺激できる
女性が足を広げ男性の上に跨がり向かい合ったまま挿入するため、そのまま乳首を触ったりクリトリスを愛撫できたりするのも大きなメリットと言えるでしょう。他の体位でも可能ではありますが、対面座位は密着度が高いため女性の反応を間近で見ることができるともあり、興奮度は高めです。
体格が合えば挿入したまま胸を舐められるかもしれません。感じる部分を愛撫しながらキスをしたりハグをしたりも可能で、ラブラブカップルには特にプッシュしたい体位と言えます。
対面座位のデメリットとは?
魅力的なメリットのおおい対面座位ですが、もちろんデメリットもあります。セックス中に気まずい雰囲気が流れないよう把握しておきましょう。
男性が動きづらい
これまで男性は動きにくい体位と説明してきました。ですので、自分から動きたいと感じている男性には物足りないといえます。
他の体位と比べて快感も得られにくいため、強い快感を求めたい男性との相性は良くありません。そのため遅漏の男性には向きにくい体位と言えます。しかし大好きな相手との対面座位はカップルの醍醐味でしょう。回避する方法としてはフィニッシュの際は違う体位にすることです。アイデアひとつで対面座位を存分に楽しめるでしょう。
男性に負担がかかる
座った状態の体位であるため、一見男性は楽だと感じた人も多いのではないでしょうか。自分から動く必要もないため、騎乗位のようにちょっとした休憩タイムと考えている人も少なくありません。
しかし、実際のところ対面座位は男性の負担が大きい体位です。座り方にもよりますが、女性の体重がダイレクトにかかってくるため、特に足は疲れやしびれを感じやすくなります。女性が上下に動けば、その分の負担もかかってくるため、見た目以上にきつい体位なのです。
長時間の対面座位は控えたほうが楽しめそうです。セックスの合間にちょっと取り入れるくらいのイメージで考えておいたほうが良いでしょう。
女性側にテクニックが必要
女性側のテクニックがある程度必要になるのも、対面座位のデメリットの1つです。動き方がわからない状態だと思うように動けず、ただ座ったまま抱き合っているだけになってしまうのです。
男性側がある程度フォローしようと思っても、そもそも対面座位は男性が動きにくいというデメリットを抱えています。そのため、気持ちよくなりたくても思うように出来ず、気まずい雰囲気が流れることも。
対面座位は性器が抜けやすい体位
深い挿入感を楽しめる対面座位ですが、実は性器が抜けやすい体位でもあります。
特にお互いが不慣れな場合、挿入は浅くなりがちに。動き方も慣れていないと、性器が膣から飛び出てしまうことが多々あるのです。
そのため、対面座位で気持ちよくなるためには、お互いある程度の知識が必要です。どうすれば気持ちよくなれるのか、抜けないためにはどうすればいいのか、予め調べておきましょう。
外出しが難しい
対面座位は外出しが難しい体位と言えます。女性が男性の上にガッツリ乗っかっている上、盛り上がりの末に思い切りハグをいていたり奥まで挿入していたりすると瞬時にペニスを抜くことがほぼ不可能だからです。
そのため対面座位を行う際はコンドームが必須でしょう。コンドームを付けたままであれば対面座位で密着したまま射精がOKなので、いつも以上に相手の感じている顔を見ながら愛し合えます。
対面座位に関する専門家の意見やアドバイス
脳で一番感じるのは「対面座位」
『ベッドの上の心理学 感じるオトナのための保健体育』(Daigo)ではセックスを脳科学に基づいてレクチャーしています。
同書には、脳科学で一番感じる体位について説明しているページがあります。
「体位に『正解』はあるのか、という問題です。言うまでもなく、好きな体位は人それぞれでしょう。
しかし、脳科学的に『一番感じる体位』というのは存在します。それが『対面座位』です。対面座位がベストな体位である理由は、前にも登場した『愛情ホルモン』ことオキシトシンの分泌が最大になるからです。
このホルモンの分泌のためには、密着感が非常に重要であることが分かっています。対面座位は、密着感を作り出しやすいが故に『一番感じる体位』だと言えるわけです。」
密着すればするほどオキシトシンが分泌され、これが快楽につながっていると言います。他の体位でも密着感を意識してみると感じ方が変わるかもしれませんよ。脳科学をもとに説明されると、とても説得力がありますよね。
対面座位はクリ派にもおすすめ
女性が一番感じる性感帯はクリトリスではないでしょうか。クリトリスは、ただ気持ち良くなるためだけに存在しているとも言われている女性器です。
そして対面座位は、都合よくそのクリトリスを刺激しながら挿入できる体位でもあるのです。
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』(宋 美玄)には以下のように書かれていました。
「対面座位には、もうひとつ魅力があります。それは女性がクリトリスで快感を得やすいことです。恥骨と恥骨が、がっちり組み合わさっているため、彼女が腰をくねらせればクリトリスがあなたの恥骨で擦れます。
そのテンポや強さは彼女に任せればいいでしょ う。彼女が激しく動いてもブレないよう、あなたはどっしり腰を下ろしていればそれでOKです。彼女が腰を動かすポイントをまだつかめていないようなら、あなたが手を伸ばしてクリトリスに触れてもいいですね。」
女性であれば思わず「なるほど…」と思ってしまうのではないでしょうか。対面座位はクリトリスを刺激しながら挿入できるため、まだ中イキした事のない女性には特におすすめですよ。
対面座位の楽しみ方
『「もっと愛される」30歳からのモテSEX』(川上ゆう)には、対面座位での腰振りについて詳しく紹介されていました。
「腰振りパターンはいくつかありますが、私のオススメは、
①クリトリスを相手の恥骨にこすりつける。
②相手の腰を手で引き寄せて押さえながら、自分の腰をグリグリ押しつける。
③挿入したまま、相手の背中に脚を巻きつける。
③の場合は、相手にも体を揺すってもらうと、リラックスしながらも快感が得られます。」
また、本書では女性主導の対面座位において、男性をイカせるテクニックについても紹介しています。それは以下の通りです。
「座位で男性をイカせるには、あえて抱き合わず、上半身を斜め後ろに倒します。ピストンの際は脚が 伸びているので、手を床について腕を使いましょう。
このとき男性器の先端の出っ張り部分(カリ)の 挿入感を意識して、あまり奥まで入れずに、裏スジが重点的にこすれるように抜き差しをするのがポイ ントです。
ちょっと大変かもしれませんけど、二の腕シェイプアップの効果もありますし、何より男性が意外な気持ちよさにウットリとしている顔を見ることができるのも嬉しいところ。たっぷりスキンシップをしながら楽しんでくださいね。」
女性が主導権を握ることができる体位のまま男性を射精させられたら、ちょっと優越感に浸れますよね。試してみる価値アリですよ。
対面座位でセックスをさらに楽しもう!
また、対面座位にもやり方や動き方、種類は多くあります。自分たちが気持ちいいと感じられる対面座位を追求していくことで、より燃え上がるセックスに出会える可能性もあります。
今回紹介した対面座位の魅力や種類を参考にして、気になる体位があったら是非試してみてください。また、対面座位以外にも体位はたくさんあります。これを機にいつもと違った体位にチャレンジして、刺激的なセックスを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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