男性が気持ちいいと感じる射精のメカニズム!
射精は筋肉の働き
みなさんは、男性が勃起する仕組みをご存じでしょうか。セックスに臨む男性は、性的に興奮することで陰茎海綿体に血液が大量に流れ込み、勃起します。ペニスへの刺激だけでも勃起は可能ですが、脳が興奮した方がより強く勃起し、さらに持続も可能となります。
このように、勃起は血液の流れによって起こります。どれだけ硬くなるのか、どれだけ長く続くのか、勃起している男性にも調節することはできません。
一方射精は、先ほど少し述べたように、筋肉が働いて起こるものです。そのため、ある程度は男性自身の意志でコントロールすることができます。
睾丸がせり上がり精子が移動
勃起したペニスが気持ちいいと、射精感が高まっていきます。それとともに、睾丸は次第に身体の方へとせり上がり、「精巣上体」という部分に溜められていた精子が「精管膨大部」というところへと移動していきます。
「精管膨大部」とは、膀胱の背面にある精管のふくれ上がった部分のこと。ここに精子が送り込まれて、精嚢と前立腺から分泌される液と混ざり合います。
それまでの間に尿道球腺という部分から透明な粘液が分泌され、尿道口から滲み出してきます。「先走り」とか「我慢汁」などと呼ばれる液です。これは精液が尿道を通りやすくする潤滑剤となります。
尿道球腺はカウパー氏腺とも呼ばれます。射精直前に尿道口から出てくる透明の液を「カウパー液」と呼ぶ人もいます。
精子と液が前立腺で混ざる
射精というと男性のペニスから精液が飛び出す瞬間のことを思う人が多いですが、実際はその十数秒前から始まっています。精液が出るのは最高に気持ちいい瞬間ではなく、それよりもやや遅い瞬間なのです。
男性の快感が絶頂を極めると、精管膨大部にたまった精子は尿道に送り込まれます。そこで前立腺を挟むように存在する2つの筋肉が収縮します。膀胱の出口にある内尿道括約筋と、その下の前立腺のさらに下にある外尿道括約筋です。
2つの尿道括約筋が収縮して、その間の尿道に精子が一旦とどめられます。前立腺にぐるりと取り巻かれたその部分に精子がたまり、さらに精嚢と前立腺から分泌される液が流れ込んできて混ざります。
この混ざった状態が精液です。発射準備が整えられた精液は最後の瞬間を待つばかりとなります。
外尿道括約筋が緩んで射精
セックスをして気持ちいいのを耐え、必死に射精を我慢していた男性が限界に達すると、ペニスがビクンビクンと脈打ちはじめます。この脈動こそが、外尿道括約筋の収縮と弛緩の繰り返し、つまり尿道の前立腺部で混ぜ合わされた精液が尿道口へと送り出される動きです。
ペニスのビクンビクンは気持ちいいのが極まって耐えられなくなった証。外尿道括約筋が小刻みに動いて精液を尿道口へと送り出し、男性は尿道を熱い精液が通る快感をさらに味わいます。そして精液が身体の外に勢いよく噴出し、私たちが知る射精の瞬間を迎えるのです。
実はこの外尿道括約筋が収縮して精液の流れを止めている状態、つまり男性がイクのを我慢している状態は、排尿を我慢しているときと同じ状態なのですね。
男性が射精の気持ちよさを「我慢に我慢を重ねた末に排泄したときみたいに気持ちいい」と表現するのはこのためかもしれませんね。
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