「夢に出てくる人」に関する専門家の意見やアドバイス
家族が夢に出てくるのは何の暗示?
夢には家族や友達、有名人などさまざまな人が登場するもの。その中でも家族が夢に出てきた場合には、何を暗示しているのでしょうか。『夢の事典 文庫版』(ラッセル・グラント)には、以下のような記述があります。
「夢の中には、親しい人がたびたび登場してきます。ことに両親や祖父母。9割方、彼らは当人としてではなく、象徴的な意味合いとして登場します。例えば母親は、安らぎや慰めといった女性らしさを表し、父親はしばしば権威の象徴として登場します。兄弟姉妹は、プラトニック・ラブのような意味合いをもっています。ゴミの収集人、医者、配管工などもみんなそれぞれ何かを象徴しています。ですから例えば、夢の中に警察官が出てきたら、あなたの身のまわりの法と秩序に関することを案じしていると思って間違いありません。夢を解釈する時は、こうしたシンボリズムが非常に大切です。
時には、亡くなった人が夢に現れることもあります。これは亡くなったからといって、大切な人間関係が終わるわけではないからです。故人にまつわる何かが、今あなたが置かれている状況に、あるいはあなたが苦慮している問題に関わっているのかもしれません。夢の中に有名人が登場する場合も、同じことが言えます。たとえその人に会ったことがなくても、その人の個性の一部に極めて個人的に感化を受け、その親近感が夢の中に表れてくるのです。」
日常生活ではあり得ないことが起きるなど、夢に出てくる状況はさまざまでしょう。母親が安らぎの象徴であるように、夢に出てくる人物は、あなたの潜在意識と無関係ではないはずです。
「好きな人」が出てくる夢が意味するものとは?
「夢の中でいいから好きな人に会いたい」などと願う人は少なくないでしょう。好きな人が出てくる夢はどんなことを意味しているのでしょうか。『夢診断―夢が教えてくれる、真実のあなた』(松本明)には、以下のような記述があります。
「みなさんがもっともみたい夢の一つに、好きな人の夢があると思います。そしてそうした夢のなかに幸せの暗示が含まれているか、気になる方も少なくないと思います。
多くの場合、自分の記憶のなかに、その人(好きな人)の映像や、好きという思いが占める割合などで夢が形成されていますが、好きな人があらわれる夢には不安がつきまとうものです。
普通に恋愛をすれば、相手を尊重し信じるなんてあたりまえのことですよね。でも信じることは、不安との闘いでもあり、相手に対して強いストレスを感じてしまうことにもつながります。
好きな相手とともに生きるということは、自分の心と闘いつづけなければいけないことを、まずわかっておく必要があります。
夢診断を依頼される方の多くは、現実に自分自身が後ろめたい行動をとったときなどに、夢のなかでは逆に好きな人が、あなたが実際に行った行動をとったりするなどの夢をみて、不安をおぼえたりします。
また好きな人の日々の行動を心配して、眠りのなかまで心配ごとを持ちこむと、それがそのまま夢で映像化され、不安だけが募っていく場合も少なくないと思います。
好きな人が夢にあらわれて、あなた自身が幸せと実感できるならば、心のなかがすっきりして、それがあなたの言動や表情にでて、まわりからもたらされる幸運もアップします。
好きな人が夢にあらわれるポイントは『恋』という感情です。”好きな人の夢をみた”からといって浮かれていてはいけません。
このようなとき、多くの方の頭のなかでは、感情のコントロールができていない状態かもしれないのです。
自分の気持ちだけを考え、感情が一人歩きしている場合が往々にしてあるものです。
好きな人の夢をみたときは、相手のことを尊重し、自分は一歩後ろに下がって、クールでいるくらいがちょうどいいスタンスといえるでしょう。
(中略)
あなたが気になる人の夢をみたときほど、冷静な判断が必要になります。好きな人に問題を探すより、むしろ自分に問題がないかを省みるきっかけにしましょう。
いらない心配ごとを抱えこまないことも、幸せへの近道といえるでしょう。」
好きな人が夢に出てきたら、もちろん嬉しいものでしょう。とはいえ、そんなときこそ冷静に感情をコントロールする必要があるのかもしれません。。
<参考文献>
『夢の事典 文庫版』(ラッセル・グラント)
『夢診断―夢が教えてくれる、真実のあなた』(松本明)
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