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わが娘に姿を重ねて応援したくなる「女の子の成長物語」９パターン
娘を持つ母の立場で読むと、マンガにはまた違った味わいがあるもの。特に「少女」と呼ばれる年頃の女の子が登場すると、ついわが娘の姿を重ねてしまう人も多いでしょう。そこで今回は、独自アンケートの結果を参考に「わが娘に姿を重ねて応援したくなる『女の子の成長物語』」をご紹介します。
目次
波瀾万丈なサイバラさんの自伝的マンガ『女の子ものがたり』（西原理恵子）
「恵まれているとはいえない環境で強く生きる女の子たちに涙」（30代女性）というように、人より早く「人生のどうしようもなさ」を悟った女子たちの成長を追った作品です。やるせなさを感じながらも、彼女たちのたくましさにエールを送りたくなるでしょう。
少女が殻を突き破る瞬間を描いた短篇集『ニート女と小学２年生』（志水アキ）
「ニート大学生と小学生のシュールなやりとりに、キラリと光るフレーズがあります」（30代女性）というように、複雑な事情を抱えた女子たちの「転換」を描いた作品です。登場人物の心の動きに共鳴するうちに、普段は肝っ玉母さんを演じる女性でも、傷つきやすい少女時代の気分に浸ることができそうです。
腐女子が美女に大変身!? 『海月姫』（東村アキコ）
「趣味に生きる女子がイケメンの影響で華麗に変身するストーリー。爆笑必至！」（30代女性）というように、不器用な腐女子たちと女装男子の化学反応がほほえましい作品です。裁縫など、得意分野を活かして状況を打開していく主人公たちの姿を見ると、娘の成長が楽しみになるかもしれません。
カントリー系ラブコメ『いなかの』（井ノ本リカ子）
「地方の中学生ってこんな感じ！ 娘の10年後を見た気分」（30代女性）というように、真面目キャラ、リーダー気質、おとなしめ、妹系というバラバラな性格の少女たちの日常を描いた作品です。娘と誰かを重ねあわせて読み進めれば、見守るような母の目線でついつい引き込まれてしまうでしょう。
６歳児と三十路男のちぐはぐライフ『うさぎドロップ』（宇仁田ゆみ）
「『親の死』『なれない子育て』…苦境から生まれる二人の絆にキュン」（30代女性）というように、子育て初心者の奮闘記として楽しむ読者も多い作品です。環境のせいで大人びたところのある少女・りんが、たまに見せる子どもらしい表情に、母性を刺激される人も少なくないでしょう。
80年代の京都が舞台『グレゴリ青山の もっさい中学生』（グレゴリ青山）
「時代は違うけど自分のイケてない中学時代を思い出して爆笑、そしてホロリ」（30代女性）というように、地味ながら楽しい毎日を過ごす中２女子たちを描いた作品です。影の薄いクラスメイトと交流する主人公の様子を見れば、娘にもステキな友だちができるよう願ってしまいそうです。
新設校の生徒会青春ストーリー『天使なんかじゃない』（矢沢あい）
「運動会や文化祭を企画したり、恋したり。娘も充実した高校時代を送ってくれたらステキ」（30代女性）というように、恋に生徒会活動に全力投球する女子の姿から元気をもらえる作品です。まわりを明るくしていく主人公の行動力を見て、「こんな子に育ってほしい」と感じる人も多いでしょう。
父子家庭少女の独特の視線が興味深い『Papa told me』（榛野なな恵）
「知世ちゃんの発言にハッとさせられた。子どもの観察眼ってすごいな」（30代女性）というように、小説家のパパと暮らす知世ちゃんの視点で、さまざまな悩みを持つ大人の姿が描かれた作品です。鋭い感性の持ち主である彼女を見ていると、「娘の個性を伸ばしてあげたい」と、教育のありかたについても考えさせられそうです。
お寺の三姉妹の成長物語『寺ガール』（水沢めぐみ）
「自営業のわが家と仕事（？）は違えど悩みは同じ！ 遠い未来の娘の進路について考えました」（30代女性）というように、「特殊な家業」を背負いながら三人三様の進路を目指す姉妹に、娘の進学や就職を重ねる人もいるようです。子どもの将来について夫と話し合うきっかけにもなるのではないでしょうか。
マンガの世界には、成長したわが娘を思わせるような魅力的なキャラがいっぱい。母の目線で読んだとき、どんな作品がみなさんの心を打つのでしょうか。ぜひご意見をお聞かせください。（大高志帆)
この記事のライター
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