執着心が強い人の特徴《対人編》
「執着心」とは、ある特定の事柄にとらわれてしまって離れられない心の状態を意味します。その事柄はさまざまで、人の場合もあれば物の場合もあり、さらに過去の出来事も含まれます。何が執着の原因になるかは人それぞれです。
このように、誰かあるいは何かに対して思い入れが強い人のことを、一般的に「執着心が強い人」と言います。どちらかというとネガティブな意味合いで使われることが多く、あまりよい印象を与えない言葉です。
ここからは、執着心が強い人の特徴を具体的に見ていきましょう。まずは、人や物に対する特徴です。
とにかくしつこい
一番の特徴は、とにかくしつこいこと。本人にとっては何らかの意味があるのでしょうが、あまりのしつこさに「いい加減にして!」と叫びたくなるかもしれません。
たとえば、まだ付き合ってもいない間柄なのに、「今日はどこへ行くのか、誰と会うのか」などと予定を聞いてきます。夜には「今日は誰と会ってきたのか、何をしてきたのか」とその一日の動向を知りたがる、といった具合です。
一緒にいるときも、いちいちしつこいと感じる言動がとにかく目立ちます。執着心が強い人の心理を理解すれば、説明しようという気になる可能性もなきにしもあらずですが、一事が万事しつこいので、相手をしているほうはそのうちにキレてしまうパターンが多いです。
相手を束縛したがる
執着する対象は、人や物、そして出来事までさまざま。その中でも、人に対する執着が強い人と付き合うのは、非常に厄介といえます。人に執着する場合は「相手を自分だけのものにしておきたい」という気持ちになることが多いため、結果的に相手を束縛したがるからです。
男女間はもちろん、友人同士であっても、執着心が強くなるにつれて「自分とだけしか会わないように」と求めるようになり、束縛の度合いがさらにエスカレート。一緒にいて息が詰まると感じてしまうでしょう。
他人につきまとう
人に対する執着が強くなると、他人につきまとうようになります。異性間ではもちろん、同性同士でもストーカーになる危険性が大です。
相手への強すぎる執着が「つきまとう」という行為につながるこのケース、もともとの原因は「相手のことが好き」「この人と一緒にいると得」といった自分自身の都合です。それだけではなく、「相手も自分のことが好き」と勝手に思い込み、つきまとうこともしばしば。
同性なら「しつこいなあ」と思いつつも、他の友人を交えるなどして何とかかわせそうですが、異性となると厄介です。特に男性からターゲットにされた女性は、かなり気をつける必要があります。
恩着せがましさがすごい
自分が誰かにしてあげたことはよく覚えていますが、してもらったことはけっこう忘れてしまうものです。プレゼントをあげたのに「そうだったっけ?」と言われてガッカリ、という経験はないでしょうか。
執着心の強い人は、自分が誰かにしてあげたことを、細部まで記憶しています。普通の人と違うのは、これらの行為を「貸し」と認識していること。そのため、相手に借りがあることを思い出させるために、とにかく恩着せがましいのが特徴です。
「前にこうしてあげたよね?」「プレゼント買ってあげたよね?」などと言い、その代わりに自分の要求を通そうとします。