胸に手を当てる心理的効果って?
そこで、まずは胸に手を当てることで得られる心理的効果から見ていきましょう。
緊張を抑えることができる
人の脳は身の安全を脅かす危険を感知すると、体に緊張するよう指令を出します。危険に備えることで、瞬時に対応するためです。
けれど、現代社会では身の安全を守るために緊張することは滅多にありません。むしろ、精神的な緊張の方が多いのではないでしょうか。会議で意見を述べたり、プレゼンを行ったりと、人前で話す時に緊張するという人も多いでしょう。
こうした時に緊張を抑えようと、胸に手を当てることはよくあります。胸に手を当てるのと同時に「大丈夫、きっとできる」と言い聞かせることによって、安心できるという心理効果があるからです。
怒りをコントロールできる
怒りという感情は理性を吹き飛ばすため、言ってはいけないことまで口にすることもよくあります。そんなとき、胸に手を当てると怒りがおさまるという心理効果を得ることが可能です。
意図的に自らの胸に手を置くようにして当てることにより、怒りの爆発を抑えようという意識が生まれます。そのため、「ついつい、感情に任せて怒ってしまう…」という人は、ムカッとした瞬間に胸に手を当てるといいでしょう。
また、怒りをコントロールしたい時は、胸にそっと手を当てるよりも、強めに置くようにして当てるのがおすすめです。力を込めることによって、怒りをより強い力で抑え込もうとする心理的効果が働きます。
自分に自信を持たせる
自分に自信がない時も、胸に手を当てることで心理的効果を得ることが可能です。
自信がない時は、自分の胸に手を置くようにして当てるのがポイント。それと同時に「大丈夫」「自分はできる」と自らを励ますように心の中で唱えます。
胸に手を当てることにより、人は励まされているような心理的効果を得ることができるのだとか。そのため、自分で自分を励ますように優しく胸に手を置き、心の中でささやきかけるといいでしょう。
励ましという心理効果により、自分に自信を持たせることができます。
胸に手を当てることで悲しみを和らげる
大きな悲しみに見舞われた時、「胸をかきむしられるよう」とか、「胸が引き裂かれる思い」などといった表現がよく使われます。
実際、人は大きな悲しみを受けると、実際に胸が痛いと感じることがわかっているのだとか。この痛みを少しでも緩和しようとして、手を胸に当てるというわけですね。
昔から、病人やけが人の世話をすることを「手当て」と言います。これは、痛むところに手を当てると、手のぬくもりと同時に安心感が伝わってきて、痛みが和らぐ心理的効果があるからです。
つまり、人は悲しみから来る痛みを和らげようとして、無意識のうちに胸に手を当てると考えていいのではないでしょうか。
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