覚えておこう!定番の神戸弁一覧|後編
そんな定番の神戸弁は、まだ他にもあります。引き続きご覧ください。
きばる
「きばる」とは「頑張る」という意味で、神戸弁に限らず、京都や大阪でも使われる方言です。
主に相手に対して使う表現ですが、自分に対して使うこともあり、相手を応援したい時に言う「きばりや!」は「頑張って!」となります。
また、自分自身について言う場合、「ほな、きばるわ~」で「それじゃあ、頑張るね」という意味です。
さらに、「あの人はようきばるなあ」などと、その場にいない人について言うことも多く、この場合は「あの人はよく頑張るね」という褒め言葉になります。
どのようなシチュエーションで言われるかによって、「頑張る」のニュアンスが変わる神戸弁と言えますね。
なんべん
「なんべん」は、「何回」という意味で、神戸弁はもちろん、関西で広く使われる言葉です。
標準語での「何回」をそのまま「なんべん」という神戸弁に置き換えればいいだけですので、この方言は分かりやすいのではないでしょうか。
親が子供を叱る時の定番セリフ、「何回言えばわかるの!」を神戸弁で言うと、「なんべん言うたらわかんの!」です。語尾を伸ばすのが特徴の神戸弁ですが、さすがに怒る時は語尾もきつくなり、伸ばさずに言い切る形になります。
他には、何度も同じことを聞く羽目になった時に「なんべんも聞いてごめんなあ」と、前置きしてから話すこともしばしばです。
しばく
「しばく」は、標準語では「叩く」という意味になります。ただ、標準語だと「叩くよ!」と言われると怖い印象を受ける人がほとんどでしょう。けれど、神戸弁の場合は冗談交じりに使う方言ですので、笑い話の中などでよく登場します。
例えば、何度も失敗話を繰り返された時などに「もう!いい加減にせんとしばくで~」といった具合です。実際に叩くことはほとんどなく、せいぜい叩く真似か、叩いたとしても軽くペシっとする程度で、本気で叩くことはありません。
ただし、「しばくぞ、コラ!」は本気で怒っている時。冗談と本気の違いは口調で分かりますが、怒らせてまで聞きたい神戸弁でないのは確かです。
ちゃう
神戸弁の「ちゃう」は、標準語で「違う」という意味になります。こちらも関西弁として広く使われており、神戸弁だけにとどまりません。
「ちゃう」の特徴は、「ちゃう」と1回だけ言う場合もあれば、「ちゃう、ちゃう」と2回重ねて使うことも多いところです。標準語でも間違っていることを強調するときは、「違う、違う」と重ねて言いますよね。それと同じです。
間違いを指摘するにしても、急がない場合は「それ、ちゃうで~」となりますが、急いで間違いを指摘する必要がある時は、「それ、ちゃうちゃう!」と重なります。
重ねることでキツイ言い方になるものの、相手の注意を引く効果は抜群。「えっ?どこどこ?」と手を止めてくれるでしょう。
ちょー
「超面白いんだけど」や「超マズイ」など、「ものすごく」という意味で「超」という言葉を使うのは、すっかり定着しましたよね。関西でも「超」を付けた言い方をするケースはよくあります。
けれど、神戸弁の「ちょー」は、標準語で言うところの「ちょっと」や「ねえ」といった、相手の注意を引くための言葉になるのが特徴です。
例えば「ちょっと待ってよ」と言いたい時は「ちょー、待ってぇ」となります。また、「ねえ、どこ行くの?」と聞きたい時は「ちょー、どこ行くん?」となるのが神戸弁です。
さらに、強調したい時は「ちょーちょー」と重ねて使い、「ちょっとちょっと!」や「ねえねえ!」といった感じで、強めのニュアンスになります。
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