そもそも「器用貧乏」とは?
そこで、器用貧乏の人が仕事が出来るかどうかの疑問を解明する前に、まずは「器用貧乏」という言葉についてご説明します。
「器用貧乏」の意味
器用貧乏とは、「なまじ器用にいろいろなことがこなせるために、かえって大成しないこと」を意味します。
実際、世の中にはどんなこともそつなくこなしてしまう器用な人はいるもの。ですが、そうした人に限って、意外と大成していないということはよくあります。
「器用貧乏」の意味を正しく理解すると、「『器用貧乏』って、褒められているのか、そうでないのか微妙…」と感じた人も多いのではないでしょうか。
「器用貧乏」の類語
「器用貧乏」の類語に、「多芸は無芸」が挙げられます。「多芸は無芸」とは、「多くの学問や芸に通じているけれど、一つのことに没頭しないために中途半端になり、結局は無芸にも等しい」という意味です。
その他にも、「なんでも来いに名人はなし」も類語となります。これもまた「何でも出来る人は一つのことを極められず、結局、名人にはなれない」という意味です。
いずれの表現も、「器用貧乏」と似た意味であることがわかりますね。
「器用貧乏」の対義語
「器用貧乏」の対義語には、「特定の芸事において人並み以上の腕を持っているさま」という意味の「一芸に秀でる」があります。いわゆる、これだけは誰にも負けない!と言えるものを持っている人のことですね。
また、四字熟語の「八面六臂」も対義語と言えます。こちらは、「あらゆる方面においてめざましい力を発揮する人のこと」を意味しますので、一つに限らず、さまざまな物事を極めている人のことです。
この「八面六臂」を横文字で言うなら、ずばり「オールラウンダー」。スポーツなどでよく用いられる言い方ですが、何でも出来る人を指します。しかも、単にそつなくこなすのではなく、何をやらせても見事にこなす人を指す言い回しです。
どんな時に使われる?「器用貧乏」の使い方
「器用貧乏」とは、ざっくりと言えば「何でもそつなくこなすけれど、これ!というものがない」という意味だと捉えられますよね。そのため、たいていの人は「器用貧乏だね」と言われていい気はしないはずです。
そんな「器用貧乏」は、相手に注意を促す時や、アドバイスする時などに使われることがよくあります。
例えば、「あなたは器用貧乏で何でも出来るけれど、一つのことにじっくり取り組むと、もっとよくなるよ」といった具合です。
この言い方なら、単に「器用貧乏だね」と言われるよりも、うんと心証がいいですよね。人に対して用いますので、「器用貧乏ではあるけれど、こうするともっとよくなるよ」といった使い方をするのがいいでしょう。
出典:goo辞書『「器用貧乏」の意味・使い方』
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%99%A8%E7%94%A8%E8%B2%A7%E4%B9%8F/
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