皆が虚無感を感じる瞬間《後編》
《前編》でご紹介したのは、主に長く続いたことが終わった瞬間に、虚無感に襲われるというものばかりでした。それまで自分を満たしていたものが、急になくなることで、喪失感を感じ、虚無感に襲われるようになります。
それに対し《後編》では、ふとした瞬間に感じる虚無感をご紹介していきます。きっと「わかる」と頷けるような瞬間もあるはず。それでは、みていきましょう。
結婚式の帰り
幸せへの門出となる結婚式、祝いの気持ちは持っているのに、帰宅途中で虚無感に襲われるといった経験をした人もいるでしょう。これから新しい人生を歩む二人を思いながら「自分はどうなのだろう」と比較してしまうからです。
このケースでは、自分が一人乗り残されたという感覚になる人が多いのかもしれませんね。先の読めない人生でも、自分が結婚して新しい人生を歩むというイメージが持てずに、虚しい気持ちになってしまうようです。
飲み会が終わったあと
賑やかな飲み会は、誰もがリラックスした状態で開放的になっています。普段抑えつけている自我がアルコールによって解放されて、仲間と楽しい時間を過ごすでしょう。そして、終わった後の静けさで、一気に現実に引き戻されます。
その静けさの中で、寂しさを感じるとともに、我慢することの意味を自問自答してしまうのです。飲み会が楽しく開放的だった分、自分が現状に満足しているのか考え込んでしまうのでしょう。
楽しかった時間と仲間がいなくなった瞬間に、「自分には何もないんだな」と感じてしまうのかもしれません。
何でもない朝や夕方
朝の寝起きにぼんやりと「また一日頑張らなきゃ」と思うと同時に、意欲が湧かずに虚無感に襲われることもあります。
嫌なことを消化できないまま眠りに就くと、朝起きた時に「なんのために頑張ってるんだろう」と、日々の生活に無意味さを感じずにはいられません。
また、夕方の黄昏時は、人間の心理を不安にさせるという説があります。その無条件にセンチメンタルになりやすい時間帯に、「自分のやっていることに意味なんかないんだ」と、虚無感を感じてしまうというケースも、実は珍しくはないのです。
雑踏の中に入った瞬間
誰かと遊んでいるわけではなく、いろんな人が集まる雑踏の中で虚無感を感じるという人もいるでしょう。生き生きとしている人が、遠くの世界の人に見えたりして、自分の存在が霞んでしまうのです。
そして、自分の価値が見出せなくなると、強い孤独感を感じるようになります。誰からも相手にされていないような感覚は、どんどん自分の存在を無価値にしてしまい、虚無感を強めてしまうのかもしれませんね。
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